ゴローの里親募集をきっかけに、憧れだった柴犬多頭飼いにふみきったわが家。
かわいさ倍増…だけでなく、想像していた以上に大変なこともありました。
2頭目を…と考えている方の参考になればと思い、その体験と感想を記録していきます。
はじめての方はこちら↓
ゴローがやってきたときの話↓
柴犬多頭飼いブログ|黒柴ゴローさん、新生活応援シリーズ➀今でこそワンプロしたり、追いかけっこにいそしむわが家の黒柴親子ですが、
ゴローがやってきた当初は「うまくやれるんか、コレ…」と泣きたくなるほど険悪でした。
親子だからわかるんでしょうね、なんてよく言われますが、
うちのシバーズは親子っていう認識はないんです。
そもそもお互いのことは知らないし。
血は繋がってても、彼女らからすると赤の他人なんです。
険悪ムードだったそんな2頭。
そのときの様子を振り返りたいと思います。
自宅外での対面は参考にならなかった|トライアルがあれば吉◎
多頭飼いをはじめるにあたって、私が心配していたのは流血沙汰になるほどのケンカをしないかということ。
柴犬ってナワバリ意識強いイメージがあったんですよね。
しかもお迎えするのは成犬&未去勢のオス。
ほんとうに大丈夫なのか?
正直、ビクビクでした。
そんで、いざゴローとでこぽんをブリーダーさんのもとで対面させたんですが…
めっちゃ興味ないやん。
そういうわけで、
自宅(でこぽんのナワバリ)以外での対面って、なんの参考にもならなかった。汗
というのも、でこぽんは外で会う子に対してよほどのことがない限り怒ったりはしないんですよね。
(しつこく尻を嗅がれると、ちょっと無理だけど)
なので、外で相性を確かめようと対面させても正直わかんなかった。
もともとわんこと遊ぶのが好きじゃないとか、
わんこに興味がなくてひとりが好きなタイプ、外で遭遇した相手に威嚇しまくる…って感じであれば多頭飼いは難しい…かも、です。汗
話を進めますね。
自宅近所でゴローとでこぽんを一緒に散歩させても、無反応。
「ふーん、誰、あいつ?」
みたいな怪訝な表情はしてましたけど。
ゴローに関しては、まだこの頃はでこぽんを気に掛ける余裕はありませんでした。
存在すら見えてないみたいな。
ところがどっこい(古い)、いざゴローを自宅に入れた途端、
でこぽん、爆ギレ。
あんなキレてんの初めて見たっていうくらい。
それはもう手が付けられんくらい。
とにかくドス効かせて吠える、牙剥きだし。
抑えるので精一杯。
ゴローは無表情。
それを証拠に、自宅で初対面の動画、写真はありません。
撮る余裕がなかったんです。
やっぱり、柴犬ってナワバリにシビアなんでしょうね。
保護犬であれば、トライアル期間もあるので自宅での相性の確認ができますが、
お迎えするのが子犬とか私たちのようなケースは、ちょっとイチかバチかみたいな部分があります。
多頭飼い生活開始|ケンカさせない方法
めっちゃキレるやん、っていっても多頭飼い生活は進んでいきます。
出鼻をくじかれてガックリきていたところ、救いの手が。
同じお里出身で、私たちと同じように父犬を里子としてお迎えした方から、トレーナーさん直伝のアドバスをDMで送ってもらったんです。泣
不安まみれだった私、かじりつくようにDMを何度も読み込み、いざ実践。
避けるべきシチュエーションをあげますが、全て共通して「ケンカさせない環境づくり」です。
あえてケンカさせて優劣つける、なんて説も存在しますが嫌な思い出しか残らないのでやめたほうがいいです。
しばらくは2頭のスペースをしっかり区切る|不必要な急接近を避ける
スペースを区切るというのは、2頭の急で近すぎる接触を避ける意味合いがあります。
つまり、しょっぱなから2頭を「ほーら新しい家族だよー」なんて正面切って近づけないということ。
リビングを柵で仕切る、仕切りが難しければよく動くほう(接近していくほう、もしくは両方)をリードを繋いでおくとよいそうです。
わが家がとったスタイルは、ケージをもうひとつ増やしてゴローはケージで過ごすようにしてもらいました。
ケージは出てくる気配がなかったのと、でこぽんもゴローのケージに入ろうとしていなかったので開けてました。
目が届かないときは閉めおりましたよ。
ゴローもはじめは怖いだろうと思ったので、バスタオルで目隠しをつくり視線が気にならないようにしておきました。
お互いこれ以上は接近しませんが、この距離が限界でしたね。
写真から見てわかるように、覗き込むでこぽんに対しゴローはムキッ歯で威嚇しています。
これでケージ越しにめっちゃ吠え合う、ってことはなかったんですが、問題は留守番中に起きました。
誰もいない留守にテンパったゴローがおそらくケージ内で暴れていたんでしょう。
隣合わせだったでこぽんは、騒がしいやらゴローパニックがうつって再び爆ギレ。
なので、さらに距離をとり、互いが見える方角はでこぽんのほうにも目隠しをしました。
これでいくぶん落ち着きましたね。
ちなみに今の配置はコレ↓
2頭をなるべく叱らない|新参犬がいるとなぜか褒められる!?
はじめってほんとに色々あるんですよ。
ウチは飼い主の知識不足、力不足もあってうまくいかないことが9割でした。
飼い主も犬たちもはじめは生活が変わったことによって、みんなパニックになります。
新参犬はわかんないことだらけだし、先住犬も出来ていたことが出来なくなるかもしれません。
それでも叱らず、できないことがあっても黙って処理をしてやりすごしていくと次第に落ち着いていきます。
「アイツ(新参犬)が来てからなんかわかんないけど、めっちゃ褒められる…」
そのくらい些細なことで褒めてあげましょう。
大切なのは大黒柱(飼い主)が慌てない、騒がない。
これは声を大にして言いたい。
私がはじめの頃全然できてなかったから。
寝るときが唯一ゆっくりできるっていうか…
ホッとできる瞬間なんですけど、その時に我に返ると不安になるんですよね。
「明日もこんな感じか…大丈夫かな…」って。
お迎えすると決めたのは自分だ、しっかりしろ!!
と幾度となく自分を鼓舞したものです。
*****
成犬といえども、繁殖犬だったゴローは「家」での生活スタイルを知りません。
5年間生きてて、いきなり知らない場所でいろんなことがはじめてなんです。
どこで排泄していいかもわからず、いろんなとこでウンチしてマーキングしちゃいます。
ご飯も視界に入れば勝手に食べてしまいます。
そしてパニックでじっとしてられませんでした。
そして、1歳半のでこぽん。
今までナワバリにこんな危機が訪れたことはありませんでした。
当然、守ろうとします。
自分のこと、自分のナワバリ、自分の家族を。
なので吠えます、牙をむきます。
私も「リーダーは私(と夫)だ」と示さないと!」と腕をぶん回し、はじめは2頭に結構「ダメ!」って言っちゃってました。
ゴローは怖かっただろうし、でこぽんは「ゴローがやってきてからいいことなんて何にもない」と思ったでしょうね。
かわいそうなことしたな…って今でも思います。
2頭で一緒にいる=いいことがある の結び付け
一緒にいるといいことあるよ、と結びつける働きかけをやってみました。
家にいるときは、でこぽんがゴローに対してまだ騒ぎ立てるので、おもにやるのは外で。
2頭一緒に声を掛けて、なにもなくても褒めたらり撫でてあげたり。
この時も距離感に注意。
ケンカしない距離から始めます。
一緒におやつ食べたり。
おやつはひとくちで食べられるものがよいですよ。
大きすぎると、早く食べたほうが奪おうとするので。
おやつを食べる時間を共有し始めてから、なんだか変わっていった気がします。
散歩を一緒にやったのもよかったです。(めっちゃ大変だったけど)
狭いスぺ―スを避ける|ケンカを予防
うちの玄関って狭いんです。
半畳くらいしかないかも。
散歩から帰ると、2頭がここにぎゅうぎゅうになるわけですよ。
犬って、狭いとことかで「逃げれない!」って状況になると攻撃性が出てくるそうです。
確かにゴローはうちにやってきた時、ぽんちゃんがブチ切れたのは玄関でした。
関係あるんか知らんけど。
なので、散歩から帰宅したらでこぽんから先に抱えて脚を洗う。
ゴローはでこぽんが玄関から家にあげるまで、玄関前で待機。
2頭が玄関のスペースに一緒に入らないように気をつけました。
あとは抱っこ。
2頭一緒に1人が抱っことか絶対禁忌。
根本は一緒ですよね、狭いとこに2頭。
これもキレられます。
階段の上り降りで抱えたらキレられました。ごめん…
ホームセンターのカート、ドッグカート、そういったのもはじめは避けましょう。
まとめ|相手が視界に入るといいことがあるの繰り返し
以上の環境提供をなんども繰り返しやっていきます。
ケンカはさせない。
しそうになったら、さっとケージにいれるとか繋ぐとかして距離を離しましょう。
柴犬っていやな記憶は結構忘れないので、
「アイツがいるとやだなー」ってなるシチュエーションは防ぎましょう。
私も頂いたアドバイスがなかったら、今頃多頭飼い生活はたぶん崩壊していたことでしょう…
今現在の2頭は、仲良しなのかよくわかりませんが、よく追いかけっこをしたりプロレスごっこをするようになりました。
こんな感じではじめは色々気をつかいますが、
今後10年近く一緒に生活していくのではじめのこの時期は大切にしていきたいものです