別府温泉 わんこの宿ゆるりへ行ってきた。
コロナの旅割(正式名忘れた)で宿泊費が安くなるっていうんで、旅行は車中泊派の私たちもそれにあやかることにした。
旅割が使えて、かつわんこと泊まれるホテルで探すと九州圏内でも何件か該当。
どこにする?とくまちゃん。
食事や風呂がわんこ同伴NGなホテルが大半のなか、「わんこの宿ゆるり」は部屋に露天風呂つきで食事もわんこ同伴OKというなんも魅力的条件を揃えていた。
「ここにしよう」
そう決めたのが旅行する1か月前の話だ。
くまちゃんは有休を使い、私も夜勤明けからの休みを使って日曜日から1泊2日で別府温泉旅行を決行した。
13:30 別府湾SAのドッグランで休息&ランチ
ゆるりにつくまでに一旦別府湾SAに寄って、広めのドッグランにて休憩。
はじめてきた!と思ったけど、くまちゃん曰く初めてではないらしい。
お外でしかトイレができないお嬢様はこういう場所でトイレ休憩するほかないので、SAのドッグランはありがたい。笑
ここでわんこにも会えて、ぽんちゃんも少し嬉しそう。
くまちゃんが「おなか減った」と言うので、ここでランチをとることに。
SAのフードコートやピザ屋さんやカフェ、いろいろあったけど蕎麦にした。
暑かったし、なんかさっぱりしたものがよかったし。
なぜか先に裏のテラス席から入ろうとするくまちゃんをなんとか阻止し、入店。
テラスはわんこOK。
私はそんなにおなか減ってないけどなー…と思いつつも、いざメニューを前にしたら普通にエビのかき揚げまで頼んじゃってるやん。
しかも最後の蕎麦湯までしっかり飲んだしな。
SAなのでちと価格割高やなとくまちゃんとひそひそ話。
まぁそこは旅の思い出料金として。
高いだなんだ言っといても蕎麦は結局おいしくて満腹になって、さあ再出発。
「蕎麦は低GIやしね」
SAの蕎麦へ謎のフォローをするくまちゃん。
「そうやな」
適当に返事をする私。
このあとの別府ICからおりて車は一般道へ進んだ。
ゆるり周辺は車でさらに10分ほど行かないとコンビニはないので、事前にスーパーへ寄っていつもようにお酒とおつまみを購入した。
そういうとこ、我々はぬかりない。
頭の中は食べ物とアルコールでいっぱいなのだ。
もちろん、ぽんちゃんもいるけどな。
買い物してたらちょうどチェックインの時間になっていた。
15:00 わんこの宿ゆるりにチェックイン
1日5組限定のようで、この日は満員。
「うわー-」
宿の駐車場に入る間口が狭くて思わず声をあげる。
チェックインの時は誰ともかぶらず、バタバタせずに済んだ。
宿は全体的に静かだ。
フロントで簡単な説明を受けて、いざお部屋へ。
全て階段なしの1階ワンフロアなのがとっても助かる。
お散歩やドッグランへの出入り、荷物の出し入れなどすべてがスムーズになるからだ。
柑橘類のイメージのせいか、いろんな書類や郵便物には決まって「デコポン」って書かれちゃうんだけど、こうやってちゃんとひらがなで書いてもらえると嬉しいものだな。
かわいいかわいい。
有名な書道家が墨汁で書いた文字でもない、それがただWordで入力されたであろう文字でも、「かわいい」「うれしい」という感情が沸く。
おもてなしってすごい。
部屋に入る前からスマホのカメラで撮りまくる私の隣で、くまちゃんはじっと待っている。
「撮った?」
「撮った撮った」
「おー--」
和モダンだ。
「シャレてんなぁ」
畳っぽいエリアは畳ではない。
わんこの脚に優しいデザインです、と宿の方が説明しているのを「へぇ」とか「ほお」と感嘆詞で答えながら、一緒に部屋を回っていく。
そんで、「それでは」とその方が退室なされた瞬間に、わらわらと各自室内で一旦解散。
私は写真を撮りまくり、ぽんちゃんはあらゆる場所のクン活、くまちゃんはドッカリと座椅子に座り込みをきめた。
わんこ用のグッズはこのトイレとタオル一式、水とごはん用のお皿とお水もあったよ。
夕飯前に1杯飲んでおこうと缶を開けてとりあえず温泉に乾杯。
ぽんちゃんはしばらくクン活で落ち着かないので、そっとしておいた。
ビールを飲みながら宿のパンフレットを見たり、スマホを触ったりTVのチャンネルをパラパラと変えてみたりする。
1缶飲み終える頃には、ぽんちゃんのクン活も終了していたのでドッグランで少し遊ぼうと部屋から出てみた。
ドッグランはお部屋の間の前にあり、食事処とつながっている。
誰もいなかったので、おいてあったテニスボールを投げて取ってと永遠繰り返して遊んだ。
ぽんちゃんは最近テニスボールにすこぶるハマっているのだ。
テニスボールをチラつかせるだけで、2時間以上の車移動でのご機嫌ナナメさをチャラにしてくれる。
わんこが大好きなぽんちゃん的には、がっつりお友達と走り回ったり取っ組み合いをするのが1番発散なるし、それにはもっとランは広いほうがたくさん走れるのだろうけど…。
部屋の目の前にあるだけ、ラクチンでいいのかな。
ここは贅沢言うまい。
その後ぽんちゃんは結構楽しそうにくまちゃんと遊んでて、食事前にはクッタクタに。
ついでに集合写真もこのタイミングで撮っておいた。
10秒タイマーを使って3回取り直して、やっと前を向いてくれた。
言葉がわからないって難しい。
注意を引こうと声を出しても、ぽんちゃん、自分の頭上にある飼い主の顔を見上げちゃうから難しい。笑
「はやくはやく」
くまちゃんはなにを急いでるのか、同じ単語を連呼する。
暑いせいなのか、トイレにでも行きたいんか。
ドッグランでなぜか人間も汗だくになったので、食事前にひとっぷろ。
曇り空だけど、ほんとむしむししている。
部屋のすぐ裏は林?森?になっていて、蚊がこの時期は多かった。
部屋には虫よけスプレーとベープマット的なものがあるのでそれを活用したほうがよさそうだ。
くまちゃんはしれっとスプレーを自分自身に振りかけていて、なんにも対策しなかった私はめでたく蚊に3カ所食われていた。
露天風呂と別に内湯もあって、なんとわんこ用のバスタブも用意されていた。
水嫌いのぽんちゃんは、もちろんバスタブ辞退。
肉球裏で別府の地から湧き出る湯を堪能するだけに終わったのだけども。(脚が濡れて少し迷惑そうだった)
温泉はさらっとした肌感ですぐにあったまって、またもや汗だくに。
部屋からじー-と見ていたぽんちゃん、ガラス窓越しに見た私が知らない人間に見えたのか警戒吠えをはじめるという。
窓に近づいたら腰を抜かして逃げたので、窓を開けたら「ナンダカイヌシカ…」と拍子抜け。
汗が引いたら、ぼちぼち夕食へ。
18:00 夕食
個室で大助かり!
よそが見えるときっとぽんちゃんは落ち着かないので…。
しかも同伴OKなんで部屋で待たせずに済む―――。
食事はしゃぶしゃぶにーお刺身にー茶碗蒸しにー-と和食中心のメニュー。
名前が「わんこ地獄会席」って。笑
地獄温泉別府だものね。
いつものように「足りないかもー--」と嘆く私ら2人。
どんだけ食べるん。
でも大丈夫。おなかいっぱいなりました。笑
しゃぶしゃぶのあとにあさりの味噌汁とごはんまでついてたからね。
「えっ、今、茶碗1杯の白飯出てくるん?」
ってなったよね。
しかもしゃぶしゃぶのあとだから、てっきり雑炊かなんかにするもんだと思い(そういうところ福岡人だわ)、お宿の人に「お米ください」って言ったら「ごはんですね」と返されてお膳に入ったごはんと味噌汁がで出てきた。笑
食後しばらくして、またランで軽くぽんちゃんと遊んで(なぜか全部屋の窓に行って、ほかのわんこと飼い主さんに挨拶してまわっていた…)、そのあと温泉入ってから最後にお酒飲んでダラダラした。
ぽんちゃんは夕食から部屋に戻ってきてから、ごはんを食べた。
落ち着かないから食べないんだよね、部屋じゃないと。
旅行じゃ環境変わっていつもの小食がさらに小食になるのに、この日はめずらしくよく食べてたなぁ。
外出に慣れてきたのかな。
途中寄ったホームセンターで、くまちゃんがぽんちゃん用のデザートを買ってくれていたのでそれも出してあげると無事に食べた。
22:30 就寝
自宅ではだいたい21時半に寝るわけで。
朝ンポの時間が早いので、ぽんちゃんがわが家にやってきてから夜寝るのが格段に早くなったせいだ。
当然旅行に来ているからと例外はなく、暑さとドッグランで走り回った疲労と満腹という条件さえあれば、自然に瞼は早々と重くなってくる。
明日も朝早いしな(ぽんちゃんのトイレ事情で)と思いつつ、それでも22時半まで起きていたのはすごい。
歯磨きをすませ、さっさと就寝。
ぽんちゃん、はじめは自分のベッドで寝ていたのだけど、
夜中ふと隣をみたら、くまちゃんと一緒にベッドでヘソ天して寝てた。笑
宿はとっても静かで、環境によっては柴ソックを発動するぽんちゃんもずっと熟睡してた。
7:00 起床
雨は降ってなかったけど湿度が高くて、エアコンの温度を26℃にしていても寝ている間は蒸し暑く感じた。
「もーひと晩中俺にくっついてきてさー。こうやって腕のあたりにぴったりくっつてきt…」
くまちゃんはぽんちゃんがくっついて寝てきたのが嬉しくてたまらなかったらしい。
小さい頃まではベッドやソファに自分から上がったりすることはなかったんだよね。
1歳を過ぎてから急に感情表現が人間ぽくなってきて、わがままを言ったり、それが欲しいとか遊んでくれーとかいろいろ言ってくるようになったぽんちゃん。
会話ができるようになって私たちもうれしいのです。
起きたらドッグランにぽんちゃんを出してあげた。
こんな早くから遊んでいるお客さんはいませんでした。笑
当たり前か。笑
7:30 朝食
そうこうしていたら朝ごはん。
おどろおどろしかった名前の夕食とは打って変わって、朝食のタイトルは雅な名前だった。笑
その名も「別府十六景 豊後の八景」だって。
小さなお鍋は湯豆腐。
朝から湯豆腐なんて上品や。
干物は柔らかかったし、くまちゃんの大好物のすいかが入っていた。笑
黙々と2人で朝食を摂っていたら、
「たりんなぁ」
と、くまちゃん。
またかい。
そりゃそうやろうなぁ、と私たちは先週訪れた不知火ホテルを思い出していた。
炊飯ジャーにどっさりと入れて置いといてくれた、あの不知火ホテルでの白飯が恋しくなったのだ。
「おかわりできんのかな?」
これだから食いしん坊は、と思いつつ私もまだ腹三分なのを自覚していた。「おかわりはできん。チェックアウトしてなんか食べたらええやろ」
…とくまちゃんを説得したものの、完食した頃には2人とも満足していた。
食べ終わる前に「たりんたりん」と言い合う癖やめたい。
10:00 チェックアウト
チェックアウトまでだいぶ時間があったので、最後に朝風呂に入って部屋でグダグダした。
片付けをさっさと済ませて、ベッドでごろ寝をしていると「はよ片付けとかんと!」とくまちゃん。
…もう片付けてますけど。
でも結局化粧をするのをすっかり忘れていて、バタバタした。
9:30には落ち着いたのでそのままチェックアウト。
お世話になりました。楽しかったです。
料理や宿の雰囲気からして、大人向きかな。キッズは泊っても退屈かもしれない。
アフリカンサファリとか別府地獄で観光してくるなら別だけど。
13:00 北九州市小倉北区 小倉城へ
なんで小倉に行こうとなったのかというと…別府から近いっていうのと、くまちゃん思い出の地(学生時代を小倉で過ごしたらしい)っていうのと、小倉にあるおいしいサンドイッチ屋さんに行きたかったからだ。
私たちはそもそも福岡生まれ福岡育ちなので、小倉は久しぶりやなぁと思いながら景色を眺めていた。
ここで悲劇。
勝山公園パーキングに車を停めて、勝山公園をくるっとまわってお目当てのサンドイッチ屋さんに行ったものの…。
なんと店休日。
ていうか、わが家こういうこと多い。
あそこに寄っていこう!と思いたって足を運ぶとたいてい閉まっている。
もう旅先あるあるすぎて慣れたな。
ぽんちゃんとベンチに座って、サンドイッチ買いに行ったくまちゃんを待ってたんだけど、手ぶらで帰ってきたのをみても驚かんかったな私。
なんなら「なんか今日休みな気がするわ」って伏線まではっとったもんな。
「まさか本当に休みやったん?」
「……休みやった」
「やっぱな」
県外からわざわざ行ったって容赦ないな。
そんな我々がめっちゃ食べたかったサンドイッチ屋さんはこちら。
ちょっとシステムがややこいかもだけど、組合わせに迷ったら定番食べたら間違いなし。
仕方なしに、と言ったらフレッシュネスバーガーの方に申し訳ないけど、昼食はテラス席でフレッシュネスバーガーを食べた。
私もくまちゃんもはじめて食べたけど、めっちゃおいしいやん、フレッシュネス。
OCMも食べたかったけど、残念な気分吹き飛ぶくらい「うまい!」ってなった。
「モスよりうまいかも」
おなかいっぱいになったら、小倉城をぷらっと。
日差しもなくて曇り空だったのに、梅雨のせいかひどく蒸し暑かった。
福岡にいたときは、用事があるときしかこなかったけど色々久しぶりでテンションあがった。
北九州にはあとお気に入りのバーとか、ちょっと行った先の山口県には大好きな唐戸市場もあって、いろいろまわりたい欲出てきたけど、ゆっくり時間確保してぽんちゃんとまた来たいな。
帰路につくまえに、さらっとくまちゃの実家に寄ってお義母さんとゴンちゃんに会って帰りました。
またお土産のおやつよろしくね。
ゴンちゃんはまた今度お盆の時ね。
まとめ
どうでしょうか?素敵な宿でしたよね。
コンパクトで、しかも1棟でお風呂つきは嬉しいですよね。
食事処に愛犬を連れていけるのもすごくよかったです。
ぜひ行ってみてください。
1泊2日だったけど、2泊3日くらいしたキブンになるくらい、久しぶりの別府温泉も小倉も楽しめ大満足だったな。
ぽんちゃんは宿とSAでのドッグランとか、小倉城付近のお散歩が1番イキイキしてたかなぁ。
実は私、帰りに寄ったSAのドッグランでなんと放置糞を踏んづけてしまったのだ。
放置糞を日頃見ても、そんなに腹を立てたりはしないけど、この時ばかりは「放置すな!」って思ったよね。
くまちゃんが靴を洗ってくれましたとさ。笑
コロナの旅割いつまで続くかわからないけど、もうひとつ行ってみたいホテルがあるからお財布と予定と相談してみようと思います。